心まにまに

スゴいなぁ…

「斧入れて 

 香におどろくや 冬木立」

 与謝蕪村

 

テレビでもおなじみの俳人、

夏井いつきさんは、

中学校の国語の授業で

この俳句に出会いました。

 

葉がすっかり落ちた冬木立、

斧(おの)を入れると、

死んだように見えた冬の木から、

樹木の香りが広がり…。

 

夏井さんの眼の前にはその光景と、

香りまで広がったように感じ、

「え!なに、これ!」

声が出たそうです。

その感動が、俳句の世界に入る

きっかけとなったそうです。

 

若い頃の感動が、

その後の自分に影響を与えることは

よくありますね。

 

私が小学校5年生のとき、

クラスには、絵が抜群に上手な

柏木くんという男の子がいました。

彼が描いてくれた絵を見て、

「スゴイなぁ、上手やなぁ…」

といつも感心し、

柏木くんが描いた絵を真似て

描きはじめたことは、

間違いなく

その後の自分に影響を与えています。

 

ひばりっ子たちにも、いつか、

そんな存在が現れるのでしょう。

いや、

もう、現れているかもしれませんね。