福島県に長期出張中の友人から、
「磐梯山は、初冠雪です」
というラインが写真付きで届きました。
週末、とくに関東から北の地方は
一気に冷え込んだようですね。
一人で退屈なようだったので、
「福島に滞在しているあいだに、
日新館へ行ってみたら…」
と友人に返したところ、
早速に昨日、行ってきたようです。
日新館は1803年に建設された
会津藩の最高学府。
藩士の子弟は10歳で入学して
学問や武道に励み、
心身の鍛錬に努めました。
約8千坪の敷地に武道場や天文台、
日本最古のプールといわれる
水練水馬池などがあり、
新島八重の実兄・山本覚馬や
白虎隊の少年達をはじめ、
多くの優秀な人材を輩出…
(『会津若松観光ナビ』
より一部を抜粋)
日新館について知られているのは、
入学後の『掟(おきて)』。
その一部を紹介します。
毎朝、早く起きて顔や手を洗い、
歯を磨き、髪の毛を整え、
衣服を正しく着て、
父母に朝のご挨拶をしなさい。
そして、年齢に応じて部屋の掃除をし、
いつお客様がお出でになっても
よいようにしなさい。
…
父母、目上の方々から
用事を言いつけられた時は、
つつしんでその用件をうけたまわり、
そのことを怠らないでやりなさい。
自分を呼んでおられる時は、
速やかに返事をしてかけつけなさい。
どのようなことがあっても、
その命令に背いたり、親を親とも
思わないような返事をしてはいけません。
…
身分の高い人や目上の人が
来た場合には、席を立って出迎え、
帰る時も見送りをしなければなりません。
それにお客様の前では、
身分の低い人はもとより、
犬猫にいたるまで
決してしかり飛ばしてはいけません。
また、目上の人の前でものを吐いたり、
しゃっくりやげっぷ、
くしゃみやあくび、わき見、背伸び、
物に寄りかかるなど、
失礼な態度に見えるような仕草を
してはいけません。
…
まだまだ、たくさん続きます。
「時代に合わない…」と
笑われるかもしれませんね。
子どもが「自立」するためには
子どもが言いたいこと、
やりたいと思うことを
尊重することは大切です。
ただ、「自律」のための躾は
人と関わる際の土台となりますから、
日新館の掟のように
厳しさを持って、近くにいる大人が
躾けるべきではないでしょうか。
友人がこちらに帰ってきたときは、
そんな話になるのだろうと思います。
