心まにまに
2023/11/16
二人の会話
昨日の2時間目、
エントランスから1年生の女の子が
一人で登校してきました。
「どうしたのかな?」
「朝、しんどかったの。」
「もう、大丈夫?」
「はい。」
一緒に下足室を通って教室へ行くと、
体育のため教室には誰もいません。
一人きりにさせて
何かあってはいけないので、
登校後のルーティン作業を
見守ることにしました。
ランドセルから筆箱やノートを出し…、
サブバッグをロッカーに片付けて…。
「『せんせい、あのね』を出さなきゃ。」
「読んでもいい?」
「だめー!」
「何が書いてあるか、気になるなぁ。」
「あのね、朝起きたときに、
外が暗くなったな…ということを
書いたの。」
「あ、そうだね。
お日様が出てくるのが遅いよね。」
「私が蛍池に着いたときに、
やっと明るくなってくる…」
お話がとてもじょうずな女の子です。
「○○さん、きょうだいはいるの?」
「妹がいる。でも、まだ赤ちゃん。」
きっと、頼りがいのある
しっかり者のお姉さんになるでしょう。
「私ね、自分の名前を
漢字で書くことができるよ。」
「え、難しい漢字だよね。」
「ほら!」
そう言って、提出するプリントに書いた
自分の名前を得意げに見せてくれました。
クラスの児童の誕生日が
教室の壁にまとめてありました。
「○○さんの誕生日は1月5日か。」
「そうだよ。」
「イチゴの日だよね。」
「そう!イチゴの日。」
普段、子どもと二人で話すのは、
特別に尋ねることがあったり、
質問や相談を聞いたりする、
そんな時がほとんどですから、
このような、たわいない会話が
とても楽しいのです。
その後、朝の支度が終わり、
女の子と体育館まで行って
担任の先生に引き継ぎました。
念のため、体育は見学です。
お昼休み、
廊下でその子とすれ違うと、
笑顔を見せてくれました。
体調はすっかり良くなったようです。