心まにまに

二人の会話

昨日の2時間目、

エントランスから1年生の女の子が

一人で登校してきました。

 

「どうしたのかな?」

「朝、しんどかったの。」

「もう、大丈夫?」

「はい。」

 

一緒に下足室を通って教室へ行くと、

体育のため教室には誰もいません。

一人きりにさせて

何かあってはいけないので、

登校後のルーティン作業を

見守ることにしました。

ランドセルから筆箱やノートを出し…、

サブバッグをロッカーに片付けて…。

 

「『せんせい、あのね』を出さなきゃ。」

「読んでもいい?」

「だめー!」

「何が書いてあるか、気になるなぁ。」

「あのね、朝起きたときに、

 外が暗くなったな…ということを

 書いたの。」

「あ、そうだね。

 お日様が出てくるのが遅いよね。」

「私が蛍池に着いたときに、

 やっと明るくなってくる…」

 

お話がとてもじょうずな女の子です。

 

「○○さん、きょうだいはいるの?」

「妹がいる。でも、まだ赤ちゃん。」

 

きっと、頼りがいのある

しっかり者のお姉さんになるでしょう

 

「私ね、自分の名前を

 漢字で書くことができるよ。」

「え、難しい漢字だよね。」

「ほら!」

 

そう言って、提出するプリントに書いた

自分の名前を得意げに見せてくれました。

 

クラスの児童の誕生日が

教室の壁にまとめてありました。

 

「○○さんの誕生日は1月5日か。」

「そうだよ。」

「イチゴの日だよね。」

「そう!イチゴの日。」

 

普段、子どもと二人で話すのは、

特別に尋ねることがあったり、

質問や相談を聞いたりする、

そんな時がほとんどですから、

このような、たわいない会話が

とても楽しいのです。

 

その後、朝の支度が終わり、

女の子と体育館まで行って

担任の先生に引き継ぎました。

念のため、体育は見学です。

 

お昼休み、

廊下でその子とすれ違うと、

笑顔を見せてくれました。

体調はすっかり良くなったようです。