心まにまに

「好き」という言葉

最近、2年生が数人で

教員室の私のところへやって来ます。

 

「絵をください」

「じゃあ、この中から選んで」

「ありがとうございまぁす」

 

というやりとりのあと、

満足そうに帰っていく顔を見ると

私も嬉しくしなります。

 

先日、そのうちの一人の女の子が、

私にお手紙をくれました。

「このあいだは、

 とってもかわいい絵を

 ありがとうございました」

というお礼の言葉に続けて

「お母さんは、

 わたしがかく絵がすきです。

 とくにすきな絵が、

 キリンの絵です」

と書かれていました。

 

そして、

「私がかいたキリンの絵を

 プレゼントします」

という言葉といっしょに

素敵な絵をいただきました。

 

 

「お母さんは、

 わたしがかく絵がすきです」

という一文が印象に残りました。

 

きっと、お母さんは絵をご覧になり

「じょうずだね」ではなく、

「この絵が好きだよ」と

おっしゃっているのでしょう。

 

「じょうず」という褒め言葉ではなく

「好き」という、気持ちを表す言葉が

人にはうれしく響くのですね。

 

おすまし顔のキリンは、

にっこり笑顔のキリンとは違う

かわいらしさがあります。

私も、このキリンの絵が好きです。

ありがとう。