ひばりっこブログ

ひとりになって,あらためて。

雲雀丘学園での2度目の勤務が始まって,もうすぐ2年目が終わろうとしています。1度目は平成22年度の二学期から23年度のおわりまでの間,この雲雀丘で働いていました。5年生・6年生は低学年の頃,一緒にすごしたので,また雲雀丘学園で働くことができると分かった時は,「みんなどんなお兄さんお姉さんになったのかな」,「みんな元気かな」とわくわくしながら,今の6年生が2年生の時に一緒に行ったユニトピアささやまの集合写真を何度も眺めていました。いざ戻ってみると,あの頃と変わらない校舎やたくさんの花や植物に囲まれて,のびのびと校庭を走りまわっている子どもたちの姿がなつかしく,また,まぶしく感じられました。そんなことを思いながら,早いもので2年が過ぎようとしています。
この2年の間に,私は人生初の一人暮らしを始めました。学生の間は家から通いなさいという親の考えもあり,大学は明石の自宅から大阪の柏原まで通う生活でした。当時は,塾のアルバイトをしながらだったので,しんどく感じることもあり,なんでこんな遠いところまで通わないといけないんだといらだつこともたびたびありました。しかし,今思えば,心がまだまだ子どもであった当時,たくさんの経験をしながら,初めて自分のことや将来のことを考えた大学時代を家族のそばですごしたことは,親孝行を大切にしているこの学校で勤めたいと思うきっかけになっているのだと思います。
夜,天井を見ながら寂しくて泣いてしまったというひとり暮らしをしていた友達がいましたが,1人になって1年になる私は,かわいげのない娘かもしれませんが,一度もそんな経験はありません。そんな私でも二つ絶対に決めていることがあります。
一つ目は毎日のお弁当作りです。前教頭の岡先生に就職面接で「健康を気遣いをする保健の先生なので,買ったものではなくお弁当を持ってきてほしい。それはできますか?」と聞かれたことがあり,就職後も母にお弁当を毎日持たせてもらっていました。母には,「1人になって,身の回りのことだけでも大変なのだから,たまには楽をしなさい」と言われましたが,母が私の朝早い時間に合わせて,作ってくれたお弁当をひとり暮らしになったことで途絶えさせたくないのです。また,私が健康でいられるのは,いつも気を遣ってくれていた母のおかげだと思うので,1人になったことで体調を崩すことはしたくないと思うからです。
 二つ目に私が心がけていることは,いつも元気で笑顔で働くことです。時にはつらいこともありますが,毎日元気に笑顔ですごしているだけで,実家に帰った時も笑顔で「ただいま」ということができると思います。両親が私に望むことは,けがや病気もなく,健康で帰ってくることなんだろうなとひとり暮らしをして改めて感じています。
ひとり暮らしの経験をして,家族のありがたさが改めて分かりました。本校の保護者の方も私の両親と同じように,子ども達には毎日元気に過ごして欲しいと強く思っていらっしゃることでしょう。
私は,子ども達一人ひとりが大きなけがや体調不良がなく,元気に登校して,充実した楽しい学校生活を送り,笑顔で「ただいま」が言えるように,保健室から支えていきたいと考えています。また,新たな気持ちで。