ひばりっこブログ

心を通わせ 夢を育む小学校

                                       小学校長 石田成光

 

 本年度は,72回生144名の新1年生を迎え,児童数853名で雲雀丘学園小学校の新年度が始まります。子どもたちはひとつ大きくなった学年での学習や,新しい学級での仲間づくりに期待を膨らませていることでしょう。期待と不安で小学校生活のスタートを切る新入生も,毎日元気に笑顔で登校してほしいと思います。
 雲雀丘学園小学校では,今年度も創立の精神「孝道」の下,「高く・豊かに・たくましく」との教育方針を掲げ,学力向上や体力向上,また,豊かな心の育成などを,地道に続けてまいります。
 教育方針は永続的な目標でありますが,私は今年度のスローガンとして,標記のとおり「心を通わせ 夢を育む小学校」との目標を掲げて,新年度をスタートさせました。
学校教育が有効に機能するためには,教職員と児童と保護者が共に信頼し合う関係になければなりません。また,教職員同士,子ども同士,保護者同士の結びつきも大切です。そのために大切なことが心を通わせることではないかと考えました。「心の通い合い」があれば,お互いの理解が深まり,つながりが強まっていくものだと考えます。共感や理解はそのような関係のうえに,はじめて生まれてくるものではないでしょうか。豊かな人間関係が築け,効果のある学習もできるようになるはずです。また,子どもたちには,ぜひ将来に夢を持ってほしいと思います。夢を生み出すのも,それを大きく育てるのも人とのつながりや,その中での心の交流によるとことが大きいものと考えます。さらに言えば,夢を持つのは子どもたちだけではありません。保護者も教職員も夢を持とうではありませんか。みんなが夢を持てば,雲雀丘学園小学校は夢があふれる学校になります。
まるで妄想のような話になってしまいましたが,そんな学校にしていきたいと,夢を描いています。
さて,今年度も昨年来の重点課題である「道徳教育」「英語教育」「ICT」教育の3点を中心に,改革を進めてまいります。
 第1は,道徳教育です。平成30年度の「道徳科」本格実施にむけ,準備を進めてまいります。今回の改革では,「多様な価値観を尊重する」という方向で,問題解決的な学習や体験的学習が重視されます。したがって「考える道徳」「議論する道徳」にふさわしい教材や授業展開を研究していきます。また,創立の精神である「親孝行」を道徳の目標と結びつけながら,どう位置づけていくのかについて,検討を進めてまいります。公平で励みになる評価の在り方についても研究してまいります。
 第2は,ICT教育です。昨年度は,5年生のフロアにLANネットワークを整備し,1学級の全児童が授業で1人1台のタブレット端末を使える環境ができました。今年度は6年生の教室でも同じように1人1台の端末が使えるよう環境を整える予定です。そして,電子黒板と併せて,学習にICT機器を効果的に活用するべく,実践的に活用方法の研究を進めてまいります。
 第3は,英語教育についてです。昨年度は1年生と5年生の英会話の時間を2人体制(ティームティーチング)での授業にしました。今年度は,英語教員を1名増員し,全学年でティームティーチングの授業を行ないます。そして,子どもにとってより効果的な英語教育を研究し,グローバル人材育成に資する英語教育をめざします。
 今年度も,保護者の皆様方と力を合わせて,雲雀丘学園小学校の教育を前進させていきたいと考えています。実り多い一年になりますよう,ご理解とご協力をお願いします。