ひばりっこブログ

ありがとう

私の好きな言葉の一つに「ありがとう」があります。「ありがとう」は言った人も言われた人も心が温まる素敵な言葉です。あるときこのような一文を見ました。
”「ありがとう」の反対語は?”
私はすぐに答えることができませんでした。世界中の人々から愛され,そして尊敬されたマザー・テレサはこのような言葉を残したと言われています。

”「ありがとう」の反対の言葉は「あたりまえ」”

 なぜ反対の言葉が「あたりまえ」になるのか。調べてみると,「ありがとう」という言葉の語源に関係があるということがわかりました。「ありがとう」は漢字で書くと「有り難う」となります。これは形容詞「有り難し」からきているようです。「有ること」が「難い」という意味で,本来は「滅多にない」や「珍しくて貴重だ」という意味を表したそうです。この意味から反対の言葉は「あたりまえ」と言われているということでした。
 何かを手伝ってもらったり,つくってもらったり,使うタイミングはさまざまですが,多くの方が日常的に使う言葉だと思います。「ありがとう」という言葉は,人に対する感謝をイメージします。学校でも子どもたちに,「人に親切にしてもらったらありがとうと言いましょう。」と声掛けをしますが,実は人ばかりでなく,今自分が置かれている状況にも言うことができます。しかし私たちは置かれている状況に対してへの感謝は忘れがちになっています。毎日「あたりまえ」のようにあるものが,実は「ありがたいこと」で,いろいろな人のおかげであることを忘れてはいけない。食べること,飲むこと,寝ること,起きること,学校へ行くこと,友だちと遊ぶこと・・・。日々あたりまえと思って過ごしていることはあたりまえではありません。「ありがとう」の反対の言葉を考えることで,大切なものを改めて感じることができました。
 日常生活の中で数えきれないほど言ってきた「ありがとう」という言葉。しかしただ単に感謝の気持ちを伝えるときの言葉の一つでしかなかった気がします。本来の意味を知ることで,自分のまわりにあるたくさんのあたりまえでないことを,しっかりと見つめていかなければいけないと感じました。日常生活すべてが特別なことと思うのは難しいかもしれませんが,私自身がそれらすべてがあたりまえではなく,有り難いことなのだと,感謝の気持ちを伝えながら生活していきたいです。