ひばりっこブログ

梅雨も後半になりました・Google earthでプレゼン作り

梅雨後半 雨が激しさを増してきました

7月に入り梅雨前線が北上。蒸し暑さが増すとともに、雨も激しく降ることが増えてきました。本校も今日(2021年7月8日)は気象警報により休校になりました。今年も日本のあちこちで豪雨被害が出ています。特に熱海市の豪雨災害には胸が痛みます。災害の種類は違えど26年前の震災を経験した者として、被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。

休校のため行われたオンライン授業

ひっそりとした教室に教員が1人。放課後の様子ではありません。オンラインで行われた授業の様子です。

4年月組

4年星組

4年雪組

4年虹組

突然のこととはいえ、トラブルが

GoogleのclassroomからMeetに接続して参加ということになりますが、各学年から電話で何件ものお問い合わせを頂戴しました。

警報などで休校になるのはほとんどの場合は突然です。ですので、その際に活躍すべきタブレットなのですが、うまくオンラインに参加できないという不具合が起こってしまったということへの対処について、きちんと対策を講じて周知をしなくてはならないということがよく分かりました。この先の円滑な運用のための参考とさせていただきます。お問い合わせありがとうございました。

 

Google earthでプレゼン作り

6月は4年生がパソコンの授業でGoogle earthを使ってプレゼンテーションを作成していました。アプリ版ではなく、web版のGoogle earthを使い、Googleのアカウントでログインすれば手軽に作ることができます。

ご存じのように、今年度から小学校はGoogle for educationを導入して活用しています。今回の学習はそのアカウントを持っているからこそできることです。

Google earthは居ながらにして世界のあちこちに出かけることができるので大変便利です。ただ、これを児童に使わせた場合、往々にしてなりがちなのが「ネットサーフィン」ならぬ「earthサーフィン」です。

瞬時に世界のあちこちに飛んで行く様子を見るのは愉快ではあります。しかし、学習上で興味のおもむくままあてどなく世界を「放浪」しても、ただGoogle earthの操作に慣れただけ、いったい何を学んだのか?ということになってしまいます。

そこで、学習に活用する方法としてスライドショーを作ることにしたのです。

 

最初は6年生がふさわしいかと考えていましたが、「日本の世界遺産調べ」と題して4年生で実施することにしました。理由は以下の通りです。

①都道府県を本格的に学習していく4年生にちょうどふさわしい

②Google earthには面積を求める機能があり、4年生は算数で面積の学習をするのでふさわしい

③国語で「アップとルーズで伝える」という説明文を学習します。ご存じのようにGoogle earthはまさにアップとルーズが自由自在にできる

 

下の写真をご覧下さい。スライドを作る際に最も重要視したのは右に出ている解説のボックスです。

普通にGoogle earthで検索をすると、右の赤い四角のところに解説・説明が出てきます。

左の画像は姫路城ですが、世界遺産というあまりに有名な建築物のため、Wikipediaの解説が出ます(左の画像はweb版Google earthのもの)。ちなみに手軽に面積も出せます(右の画像。ヒバリをざっくりと2ヘクタールとすると、面積のことをまだ学習していなくても46ヘクタールの大山古墳がいかに大きいか分かります)

     

Googleアカウントを持っていれば、解説の「箱」の部分をカスタマイズできます(下の写真)

この部分をネットで調べて、①どこの都道府県にあるのか? ②世界遺産に登録されたのはいつか?

この2つを最低条件として、そして、世界遺産に登録された理由やこぼれ話などを紹介する文を書くのです。調べた記事の「コピペ」は認めていません。理由は以下の2つです。

①著作権法に触れる恐れが生じる

②コピペをした内容は、大人向けの難語句も出ている場合が多く、児童は内容をろくに理解しないままに解説をつくってしまうことになる、つまり児童にとっては何の学習にもなっていない

自分の言葉でいったん紙のノートにまとめて、それを入力するようにしました。

 

余談ですが・・・姫路城のこぼれ話です

世界遺産に登録されたのに、過去を調べると、大切に大切に保存されていたからこそ現在まで残っているという世界遺産ばかりではないことが分かります。姫路城は創建以来1回も戦の舞台となったことのない「不戦の城」だったので、その姿を保ち得たとも言えますが、何度か取り壊しや焼失の危機がありました。

姫路城は明治に入り、主である大名が不在となったことで無用の長物となりました。そのため、なんと競売にかけられ、当時の金額で23円50銭!で落札されたことがあります。当時の23円は今の貨幣価値にして10万円ほど!です。

落札者は屋根瓦を売ったり、城を解体する際に回収される釘などで「もとをとる」つもりだったようですが、屋根瓦は1枚が大きすぎて一般家屋では使えない、釘を回収するための解体工事に莫大な費用がかかるという理由から落札権を国に返上してしまいます。これが1回目の危機。

後に陸軍基地として利用されたときも、天守閣が邪魔だということで解体しようという計画が出ましたが、姫路城が大変価値のあるものであることを知ったある陸軍大佐が当時の陸軍大臣の山県有朋に直談判をして、解体は中止になったということがありました。これが2回目の危機です。

3度目は第二次大戦中の姫路への空襲。姫路城は焼夷弾を1発浴びましたが、それが奇跡的に不発弾、つまり発火をすることがなかったので、焼失を免れたのです。

他にも白神山地は「役立たずの森」だったからこそ世界遺産に登録されたのだというような記事も見つかったりします。調べてみて分かる世界遺産の価値や登録までの経緯は、知ればけっこう楽しいものがあります。

 

さて、そのようなわけで児童のスライドのほんの一部をご紹介します。

画像が小さいため、児童が編集した文は読みにくいと思いますが、このようなことができるということでもおわかりいただけたら、と思います。

尚、残念ですが、このプレゼン作成機能はパソコンでしかできません。タブレット・スマホでは閲覧のみできる場合があります。

 

理科の授業の一コマです

天体(月)の学習が始まっています。機会があり理科の授業を拝見しました。月の満ち欠けの学習です。

 

なぜ月が太ったりやせたりするのかは初めてだとなかなか理解しにくいものです。それを理解する一助として使われていたのが「Reality  Composer」です。教室の授業の様子の画像ではわかりにくいので近くで撮り直してみました。

ご覧のようにタブレットの画面に太陽が現れます。

 

地球が公転する様子も動画として見られます。

もちろん月が地球の回りを公転する様子も見られます。今までは紙の上だけで平面的にとらえがちになってしまうため、月の満ち欠けを理解するのは大変でしたが、このように立体としてとらえることで理解がしやすくなります。

 

昼休みの体育館の一コマです

とある火曜日の昼休みの体育館です。火曜日は4年生が使う順番です。思い思いに遊んでいます。ボールを使ってのドッジボールやバスケット、バレーボールに興じていました。体育館の隅には扇風機が置いてあります。暑さ対策ということもありますし、サーキュレーターとして飛沫を留まらないようにするためにも活用しています。その中でひときわ大きい大型扇風機があります(4枚目)。風量はかなりのものです。動いて暑くなった体をクールダウンするために何人かが群がるのでは?と予想していたのですが、さにあらず。

特にルールを設けているわけではないようですが、扇風機には近寄らない、ボールが当たってしまわないように気をつけて遊びましょう、ということを児童が意識してなのか無意識になのか実行しているようです。感心しました。

 

おまけ:夏休みが近いことを思わせる植物たち

高学年校舎前に植えられている夏の植物たち。すくすくと成長しています。一部花も咲き始めました。ヘチマ・ゴーヤ・ヒョウタン・キュウリがそれぞれ「グリーンカーテン」を形成しはじめています。この様子を見ると夏休みが近いと感じます。(全て2021年7月5日撮影)

今年はどこまで伸びるでしょうか?5月20日のブログでは、かつて夏休み明けに3階まで達した画像をアップしています。よろしければご覧下さい。

ご自愛を

今後もしばらく天候不順が続くことが予想され、また、体調を崩しやすい時期でもあります。皆様ご自愛下さい。