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『魅力』ある学びをつくる 小学校校長 井口 光児

今年も季節の巡りは変わらず,薄紅色の桜の花は私たちに,春を迎えた喜びを感じさせてくれました。昨年度は,5月の連休明けから徐々にコロナ禍前の学校生活に戻すことができました。今年度,令和6年度は,年間行事もほぼ元に戻してスタートすることになります。本年度入学式に80回生144名の新1年生を迎えることになり,全校児童数860名でスタートすることになります。

昨年度半ばから,私たちは,今までの雲雀丘学園小学校の教育の歩みを振り返りながら,魅力ある教育とは,どんな教育かを議論してきました。その結果,今年度は,『高く 豊かに たくましく』の教育方針の解釈を新たにしながら,学校での学びを変革する1年目としたいと考えました。

自分から学ぼうとする姿勢をさらに育て,集団で協力して活動する中で自分を高めることができるような児童が集まる学校を目指すことです。具体的には,総合的な学習の時間や,土曜日の『ひばりデー』の活動などで自ら学び『考動』する子ども達を育てられるのではないかと考えています。ここでいう考動とは,自ら考え行動する姿勢のことで,心のたくましさの要因の一つととらえています。考えて動いた結果,人の役に立った,喜んでもらえたなどの他者との関係を前提に成立する自己有用感を育めることで,他者との関わりの中で生まれる,自尊感情や満足感の育成にもつながると考えているのです。

総合的な学習の時間でのテーマ設定から調べ学習の方法,結果のまとめ方まで思い切って子ども達に委ねるようにすることと,教師主導の学習スタイルをやめ,子ども達が,自由に学び,教師はアドバイスや支援を行うという方法をとりたいと考えています。

土曜日の『ひばりデー』についても,学校でできる異年齢の活動や子ども達の興味関心を活かせるプログラムを模索しながら取り組みたいと考えています。

また,昨年度に引き続き,読書の習慣を身につけさせる取り組みも継続します。今年度は,毎日,始業10分間に全校一斉の読書タイムを設けます。本に親しむ機会を持つことで,想像力を豊かにし,語彙力や読解力を高めることができれば喜ばしいことです。

安心安全のために,学習園のフェンスの工事や正門前の注意喚起の装置設置をいたしました。心配される熱中症は夏場の猛暑に限らず,心配される時期が5月から10月頃までと広がっています。安全に体育ができるように体育ホールと体育館に空調設備を設置いたします。安心安全の工事ですのでどうかご理解を頂きますようお願いいたします。