失敗してもいい、間違ってもいい
諦めずに何度でも立ち向かうたくましさを

私たちが目指す教育は、人にとって一番大切な「感謝する心」を育てることに尽きます。相手に感謝の気持ちや敬意を持つことができる人は、相手からも「きちんと慎みのある立派な心を持っている」と受け止めてもらえます。初代理事長の「親孝行な人はどんなことでも立派にできます」という言葉には、その全てが詰まっていると考えています。一番近くで支えてくれる親を大切にできない人は、何も大切にできませんし、一人で生きていくこともできません。児童たちから積極的に親へ感謝の気持ちを伝える「親孝行の日」をはじめ、親に、先生や友だちに、自然に感謝することのできる機会を多く設けるようにしています。

また、子どもたちには何事にも諦めずに挑戦し続けるたくましさを育んで欲しいと考えています。穏やかで優しいことは大変素晴らしいことですが、長い人生のなかでいつか戦わなくてはならない場面に直面することもあるでしょう。間違えても、失敗しても、その悔しさをバネに立ち上がるたくましさがあれば、いつか自分なりの答えにたどり着くことができるはずです。どんな道を歩んだとしても、自分の足で歩いていける芯のある人間に育って欲しい。そんな想いを胸に、答えのない問いに対して「どうやって答えを出していくのか」を考える姿勢を、教員一同がお手本になって示していきたいと思います。

雲雀丘学園小学校 校長 井口 光児

雲雀丘学園小学校
校長 井口 光児