校長室の窓から

全国教員研修会に参加

3日間の教員研修会に参加してきました。

2日間は、社会科の研修会に、最終日の今日は学級経営の部会に参加して、勉強してきました。

何れも有意義な研修になりましたが、昨日の午後のフィールドワークは、いろんな意味で忘れられない研修になりました。

 

テーマは、「上町台地」です。

社会科部会の参加者は、午前中に講演を聞いて勉強し、お昼からフィールドワークに出発です。

5世紀から現代まで、1600年に及ぶ、上町台地を知るフィールドワークです。

 

NHK地下に保存された遺構             難波宮遺跡公園

 

集合・出発の場所は、NHK大阪放送局と大阪歴史博物館が隣接して建てられた場所です。

何と、この近代的な建物の下には、難波宮の遺構が発掘された状態で保存され、見学できるようになっていました。

博物館の隣に復元された5世紀の倉庫を見た後で、難波宮遺跡公園を見学しました。

その後、細川ガラシャ終焉の地であるカトリック玉造教会、『傾城阿波の鳴門』「巡礼歌の段」の舞台となった「どんどろ大師」、真田山を経て、寺町に入り、井原西鶴や織田作之助の墓所を見学。古今の歌舞伎役者の墓所が密集する中寺町を散策して、神津神社を通り、国立文楽劇場前での解散となりました。

 

古代の上町台地は、大阪湾に突き出た半島のようになっていて、生駒山との間の海は大和川の流れで運ばれた土砂によって、徐々に埋まっていったそうです。

この上町台地に建てられた建造物は、海(外)からの来訪者にアピールする意味を持っていたのではないか、との説明もありました。

 

炎天下を3時間余り歩き、意識はもうろう、着ていた服も汗でびしょ濡れになってしまうほどでした。 そういう意味でも、忘れられない研修になりました。

探索するなら、気候の穏やかな時期をお勧めします。