お知らせ

栃の実

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朝、いつも子どもたちを迎える場所に立っていると、後ろから近付いてきて、私の背中をトントンとノックする男の子がいます。

その子は、中高校側にある校門から登校してきて、低学年棟に向かうので、いつも私の後ろから近付いてくることになります。

気付いて振り返ると、いつも笑顔が待っています。

 

ある日、その子が「こんなのが落ちていたよ。」と言って、手に持った小さなものを見せてくれました。

ピンポン玉よりやや小さめで、クリと同じ色をしています。

半分は衣を着たようになっています。

どこで拾ったのか聞いて、その場所に行ってみると、他にもいくつか落ちていました。

文化館前を過ぎて、中高校の校舎にさしかかる手前の場所です。

見上げると、大きな木が通路に覆いかぶさるように広がっています。

トチです。

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大きな葉を広げて、朝日を遮っています。

こんな場所にトチの木があるのをはじめて知りました。

そして、栃の実を見たのも初めてです。

お土産でいただく「とち餅」は大好きですが、どんな実なのかわかって感激しました。

 

この学園にも、世の中にも、まだまだ知らないことがいっぱいありそうです。