校長室の窓から
2014/12/18
CAP
児童の安全確保は、近年大きな課題となっています。
本校にもガードマンが配置され、教職員も防犯訓練を重ねています。
しかし、いつも大人がそばにいてまもってあげることはできません。
登下校時や下校後の遊びやおけいこ通いなど、子どもだけで行動することも必ずあります。
そこで大切になってくるのが、子ども自身の危機回避能力を高めることです。
本校では、1年生の時、警備会社(アルソック)の防犯訓練を受けます。
さらに、3年生で受講するのがCAP講習です。
昨日、そのCAP講習が行われました。
3年の教室で
CAPというのは、アメリカで開発され日本にも紹介された、「子どもの暴力被害防止」プログラムです。
訓練を受け、資格を持った方だけが指導できます。
基礎となる考え方として、「エンパワメント」「人権意識」「コミュニティ」の3本柱が据えられています。
講習はワークショップ(参加型学習)で進められますが、「あんしん」「じしん」「じゆう」の3つが人として決して奪われてはいけない大切なもの(人権)であることを押さえることから始められます。
これを奪うものとして想定されているのは、誘拐、いじめ、体罰、虐待等です。
その上で、具体的な場面でどのように対処し、行動すればよいのかを実践的に学んでいきます。
危険が迫ったときの「特別な声」の出し方も練習します。
3年生の子どもたちも、真剣に学んでいました。
被害防止は、これで大丈夫ということはありません。
日常のいろんな場面での指導が大切です。