校長室の窓から

CAP

児童の安全確保は、近年大きな課題となっています。

本校にもガードマンが配置され、教職員も防犯訓練を重ねています。

しかし、いつも大人がそばにいてまもってあげることはできません。

登下校時や下校後の遊びやおけいこ通いなど、子どもだけで行動することも必ずあります。

そこで大切になってくるのが、子ども自身の危機回避能力を高めることです。

本校では、1年生の時、警備会社(アルソック)の防犯訓練を受けます。

さらに、3年生で受講するのがCAP講習です。

昨日、そのCAP講習が行われました。

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   3年の教室で

 

CAPというのは、アメリカで開発され日本にも紹介された、「子どもの暴力被害防止」プログラムです。

訓練を受け、資格を持った方だけが指導できます。

基礎となる考え方として、「エンパワメント」「人権意識」「コミュニティ」の3本柱が据えられています。

 

講習はワークショップ(参加型学習)で進められますが、「あんしん」「じしん」「じゆう」の3つが人として決して奪われてはいけない大切なもの(人権)であることを押さえることから始められます。

これを奪うものとして想定されているのは、誘拐、いじめ、体罰、虐待等です。

その上で、具体的な場面でどのように対処し、行動すればよいのかを実践的に学んでいきます。

危険が迫ったときの「特別な声」の出し方も練習します。

3年生の子どもたちも、真剣に学んでいました。

 

被害防止は、これで大丈夫ということはありません。

日常のいろんな場面での指導が大切です。