校長室の窓から
2017/06/27
「小さな親切」
2週間前の全校朝礼で、「小さな親切」運動の話をしました。
朝礼翌日の13日が「小さな親切の日」だということを知ったからです。
随分昔のことですが、私は中学生の時、学校でただ一人「小さな親切」運動の会員でした。
妹が読んでいた雑誌に紹介されていた運動に共感し、はがきで申し込んで会員になりました。
余談ですが、少女雑誌を見て申し込んだせいか、私はずっと女性の会員として認識されていたようです。
その時の取組みの経験を紹介し、親切な行動をするには「勇気」がいること、それは挨拶をするときの「小さな勇気」とも共通することなどを話しました。
朝礼で、その話をしたことがきっかけかどうかはわかりませんが、その後児童の嬉しい行動の情報が続いて入ってきました。
〇電車の中で泣きじゃくっていた小さな子どもを慰め、ティッシュで涙や鼻水をぬぐってあげた6年生。(同じ車両に乗っていて、目撃された方から)
〇中学生の女子が落としたリボンを小学生が拾って届け、とても喜んでいただいたこと。(中学校の先生から)
〇雲雀丘の坂道で、3年生くらいの本校児童が、お年寄りの荷物を持ってあげたこと。(通学委員の報告から)
嬉しい情報が続いています。
学校に届く情報は、ともすればマナーに反して迷惑をかけた等が多いのですが、さわやかで気持ちの良い情報は、とても嬉しく誇らしく思います。
これ等のことは、昨日の全校朝礼でも、全校児童に紹介しました。
善行の輪が、どんどん広がってくれることを願います。
挨拶運動で児童会が使っている襷は、「小さな親切」運動からいただいたものです。
因みに、「小さな親切」運動は、1963年の6月13日に本部が発足したことで始まりました。その年の東京大学の卒業式の式辞の中で、茅誠司総長が、「小さな親切を勇気をもってやってほしい」と言ったことがきっかけとなって、この日に茅氏はじめ8名の提案者が運動を始めました。“できる親切はみんなでしよう、それが社会の習慣となるように”、“人を信じ、人を愛し、人に尽くす”をスローガンに、今も運動は続けられています。