校長室の窓から
2020/10/14
秋とコロナ-vol93
さわやかな気候が続き、過ごしやすい日々となってきました。正門の坂にあるキンモクセイの華やかな香りが通学途上の児童生徒を包み込んでいます。ひばりの里の里池の水際にはムクッとキノコも生えてきました。運動場ではmini運動会の練習が熱を帯びてきました。
このように当たり前の日常が戻りつつあるように思いますが、その裏にはコロナの脅威は全く衰えを見せず潜んでいます。今日も新聞で世界最速のCPである理化学研究所の富岳を使った飛沫のシュミレーションが記載されていました。「(対面より)隣の席に最も飛沫」「合唱1m超離れリスク減」等と書かれています。こうしたことは確かに事実なのでしょうが、センセーショナルな書きぶりに阪大名誉教授で免疫学の権威、本学園でも新型コロナ感染症のご講演もいただき、最近はTVでもよく拝見する宮坂昌之先生は警鐘を鳴らされています。
リスクがあるからどうする、どうすればリスクを軽減できるか、ということが全く書かれておらず、不安をあおるばかりだからです。リスク軽減の答えは換気・送風です。多くの飛沫は床、地表に落ちますが残ったマイクロ飛沫(エアロゾル)は空間を漂うくらい軽いのでそれを多量に浴びると感染リスクが高まるということは想定されます。しかし、軽いがゆえに送風・喚気で簡単に除去できるので、その危険性は大幅に低減する、過剰な心配は必要ない、単に怖い可能性だけを報道するのはおかしいとおっしゃっています。同じようなことは政府の新型コロナ対策分科会の尾身会長もおっしゃってます。様々な情報に惑わされることなく、確かな予防法を実行し、感染リスクを抑えることが「正しく恐れる」ということではないでしょうか。今のところ学校生活においてリスクを減らす確かな行為は手洗いと換気の二つです。
学校での活動、行事が少しずつ戻りつつありますが、「正しく恐れ」、リスクを低減する行為を継続し、児童の成長を見守っていきたいと思います。
キンモクセイ 秋の香りです 里池の際にキノコ 秋はすすんでいます
タブレットを使うと個人のレベルに合わせて問題が進みます 運動会練習は佳境を迎えています