校長室の窓から

『雲雀丘に 芽が出たよ』& レイランドヒノキ 校内の樹④

    昨日紹介した古(いにしえ)のベルの隣には,第49回生の卒業記念樹『レイランドヒノキ』が高くそびえています。21年前の創立50周年に中央棟が建てられましたが,その年(1999〈平成11〉年)の2月26日に植えられました。植えた辺りをきれいに整備するときに,中央棟建設工事の前までは,正門の築山にあったこの石碑もここに移築しました。

                                                  

    雲雀丘に 芽が出たよ 

    明るい丘よ 青い丘 

    僕も私も 伸びようよ 

    僕と私の 学校も

    1949(昭和24)年,雲雀丘分校が開校(4/15のブログ参照)したときに,土井信男先生が作詞されました。「青い芽は若々しい木となりさらに枝葉を繁らせた大木に成長していく。」 と先生は綴られています。『土井先生,おかげさまで学園は71年目を迎えますよ。』
    高学年棟を追い越さんばかりの大木へと成長していて,土井先生の思いと重なる情景です。この雲雀丘の地には,今まで支えてこられた先達の方々と卒業生の思いがいっぱい詰まった場所がたくさんありますね。

                                 

                 49回生卒業記念樹植樹式のようす 1999.2.26

   ところで,当時のエピソードを一つ。

   創立当時作られた鐘の話は,昨日のブログで紹介しましたが,ここに設置される前は,高学年棟の東出口付近に吊られていました。ここに設置の前にこのように磨いてもらったのですが,50周年の式典にお越しになった,創立当時からおられたあるOBの先生方が「ピカピカにしたら風格がなくなるなぁ。そのままの方が良かったのに。」と口々に呟いていらっしゃったのが印象的でした。今はめったに鳴らない鐘にも学園創立にかかわった方々の熱い思いが詰まっているような気がします。