校長室の窓から

百人一首にちょうせん

   ひらがなの勉強が終わった1年生は,早くも,百人一首に取り組んでいます。担任の先生が特徴あるリズムで読み札を読んで,1対1の勝負をしています。なかには,上の句を聞いてすぐに札を取る子どももいて,覚えの早さにびっくりしました。

             

         お互いに『礼』をして始めます

    昔の和歌ですから,歴史的仮名づかいで書かれていますが,子ども達は短歌を耳で聞いて音で覚えているのでしょう。今は,現代の正しい日本語に触れる時期ですが,昔の和歌のリズムや言葉に触れるのも,古くからの日本語の美しさを感じる良い機会でもありますね。

          

 

 私は,高校生の古文の時間に,半ば強制的に覚えさせられた百人一首は,最早,そのほとんどが忘却の彼方に去ってしまいました。子ども達が意気揚々と取り組む姿を見て,意欲ややる気を持って取り組む様子に感心すると共に,私のようにいやいや仕方なく覚えるのとでは『学びに向かう力』から差がありますね。折に触れて思い出し,末永く子ども達の心に名歌が残ることを願っています。