校長室の窓から

折り鶴に込めた思い

 6年生の教室に千羽鶴がありました。
 昨年の11月18日に総合的な学習で広島の被爆者の講話をオンラインで聞きました。
 いつもなら修学旅行で行く広島平和記念資料館のホールで聞かせて頂いていたのですが,このコロナの関係で,2年間行くことができずに残念な思いをしていました。そこで,オンライン講話を申し込み,学習することにしたのです。

                                              

 年々,講話をして下さる体験者が高齢のために少なくなっている中,子ども達は,被爆体験の方のお孫さんが,「語り部」として話してくださったお話に耳を傾けました。長年,孫としてそばで聞いてこられた体験談をバトンを引き継ぐようにして次の世代に語り継いでいく,その心持ちが伝わるような1時間だったようです。子ども達の学びも,深まりました。
 せっかくの学びを形にしようということで,全員が気持ちを込めて折り鶴を折って,広島に送るよう準備をしていたのです。いつもの修学旅行では,佐々木禎子さんの「折り鶴の像」の前でセレモニーをして,捧げます。今年度は,2月下旬に広島市市民局に送りますので,72回生が心を込めて折った千羽鶴は,春先には,平和公園の中に飾られることでしょう。