校長室の窓から

備えあれば…

 「もし,夜,1人でお留守番をしているときに大きな地震がきたら,どうしよう。」という設定で,『自然災害にそなえる』という学習を4年生が総合的な学習で行いました。4年生と5年生の社会の学習で,自然災害とどう向き合うかについての学習が行われますが,教室での座学がほとんどなので,今回のように体育館で,実際に防災グッズに触れながらの授業は興味深かったようでした。
 避難所に向かうときに,非常持ち出しリュックに加えて後2品を選ぶために考える学習です。16種の品物の中から,選んだ理由を明確にして説明します。水を入れる簡易ポリタンクを選ぶ子どもが一番多かったようでした。後1つは,それぞれに選んだ考えをめぐらせて,説明しました。
 実際に大きな地震が起こって,夜に1人で避難所に向かうことは,なかなかないと思いますが,家族と一緒でもできるだけ多くの物を持ち出したいと思うのが人の心だと思います。私が4年生の頃だったら,お菓子とか漫画とか,たわいもない物を選んでしまいそうですが,子ども達は,避難所に向かう道中のこと,余震が起こったときのこと,大勢が集まる避難所でのことなど,時と場所を考慮に入れて話し合っていました。
 50年前と比べると,世の中の防災意識は幼い子ども達にも確実に広がっているのだなと感じました。