校長室の窓から

お墓を訪ねて

 昨日,11月6日は,西日本私立小学校連合会の半日研修会でした。私は,追手門学院小学校で開かれた社会科部会に参加しました。講演会があり,講師はカジポン・マルコ・残月さん(ペンネーム)という文芸研究家の方でした。日本の方で10代の終わりから36年にわたって墓巡礼を続け,世界101カ国,2500人以上の墓参をし,今も続けておられる方です。
 自らを『墓マイラー』と称し,「民族や文化が違っても,人間は相違点よりも共通点がはるかに多い」という信念の下,経験談をお話しになりました。盗難や車上荒らしなどの災難に遭いながらも,芸術家や作家をはじめ,人生に感動を与えてくれた恩人にありがとうの感謝を伝えられるのは,お墓に行くしかないのだという強い思いで,困難を乗り越えて活動される姿に,とても感銘を受けました。
 豊富な経験から,お墓を通して世界の地理や歴史を学ぶことができるのだなということがわかりました。ラジオやテレビの出演もあり,著作もあります。講演会に参加したからというわけではありませんが,まずは,ご先祖のお墓にお参りに行こうと思いました。