校長室の窓から

丘の上から巣立つ74回生

    本日9時30分から卒業式を挙行しました。たくさんの保護者の皆様とご来賓の皆様にお越し頂いて厳かに進めました。担任の呼名に立派な「はいっ」の返事ができました。壇上で卒業生一人ひとりに「おめでとう」の言葉と共に卒業証書を渡しました。

    式辞(抜粋)
 「僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる」これは,高村光太郎の『道程』という詩の一節です。
 皆さんの後ろには,雲雀丘学園小学校で歩んできた六年間の道ができています。しかし,これからの皆さんの前には,また,道はできていません。人生には進路を決める時,決断する時など多くの節目があります。これからは,成長して行くにつれ,自分の進む道を自分で決めなくてはならないのです。
 私も今までの人生の節目で何回も悩みました。しかし,悩んでも答えは無いのだろうと気づきました。自分の歩む道はどれが良いのか予め答えが決まっているものではないからなのです。どの道が正解ということでは無く,選んだ道を一歩ずつ努力を続けながら一生懸命に歩んでいくことが大切だと思うようになりました。
 つまり,後から振り返って,この道を選んで良かったと思えるように日々努力を続けることの方が大切だということなのです。答えは自分で作っていくしか無いのです。それこそが,「僕の後ろに道はできる」ということなのです。
 

卒業生の皆さんの前途に幸多かれと祈っています。保護者の皆様,本日はありがとうございました。