校長室の窓から

もう一つの誕生日

 1949(昭和24)年,この地に小さな小学校が産声を上げました。雲雀丘に学校がなかったので,小学校を作ってほしいという住民の皆さんの要望を受けて,川辺郡西谷村立西谷小学校雲雀丘分校が,スターとしました。午前中は幼稚園,午後は小学校として校舎を共有して学びました。それが,75年前の4月15日の今日なのです。
 雲雀丘学園小学校としてのスタートは,翌年の1950(昭和25)年10月1日でした。私たちは,『親孝行の日』や『学校の誕生日』として覚えています。1949年といえば,日本の国が戦争に負けて,たくさんの爆弾が落とされて,多くの街が焼けてしまってから4年しか経っていませんので,世の中には物がない時代が続いていた頃でした。
 そんな時代に,子ども達のために机や椅子を用意したり,校舎のペンキを塗ったり,運動場を平らにしたりして学校作りをしたのが,PTAのお父さんやお母さんでした。私たちの学校は,そんな人々に支えられてこんなに立派な学校になったのです。改めて感謝の気持ちになりました。