校長室の窓から

よいかげん

 校門からの坂道にウェルカムプランターが6年生の手で備えられました。色とりどりの花で雲雀丘学園に来られた方をお迎えしています。毎朝の水やりは,栽培部の5・6年生が担ってくれています。
 雨降りの後は少なめに,日差しが強くなりそうな日は多めにと一鉢の水の量を調整してくれているようです。つまり,水の量の『よい加減』を考えてくれていることになります。
 『いいかげん』という言葉は,言語生活の中では,あまり良い意味では使われません。「いいかげんな仕事をするな」とか「いいかげんにしろ」とか「いいかげんなことを言うな」など相手を批判するときに多く使われるようです。
 しかし,植物を育てるのと同じように,子育てでも,私は,『よい加減』は大切だと思っています。しつけの面でも厳しすぎるのもゆるめすぎるのも良くなくて,厳しすぎず甘すぎずのよい加減のしつけが子どもをのびのびと成長させるのではないかと思います。その『加減』は子ども一人ひとりの様子をしっかりと見取ることから感じ取れるのではないかと思います。何事も程よい加減で毎日学校生活が送れるようになると良いのかも知れません。