校長室の窓から

ひこばえ

 10月7日に稲刈りをしましたので,2週間と少しが過ぎました。昨日は,4年生が稲刈り後の生き物探しにでかけたようです。4年生の学習の前に,私も様子を見に行きました。
 稲を刈り取った後の株の中から,緑の葉が伸びています。『ひこばえ』と言うようで,『蘖』という難しい漢字をあてるようです。暖かい地方では,昔(江戸時代以前)は,収穫量を増やすために,ひこばえを育てて,籾の収穫をしたようですが,冬に向かう気候で寒さが厳しくなることと,栄養が不足していることで質の良い収穫にはつながらなかったというお話もありました。しかし,多年草ながら,生命力には驚くばかりです。
 昔は,稲刈り後の田んぼに勝手に入って遊んだものです。足下が不安定な状況でも,手打ち野球をしていた記憶があります。当時の私は,遊びに夢中で,ひこばえのことは気にも留めませんでしたが,53回生が3年生の時に,保護者のご厚意で米作り体験をさせていただいた時に,ひこばえのことを初めて知りました。