校長室の窓から

ハナミズキ

 ワシントンのポトマック川沿いの公園には,1912年に日本から桜が贈られたのをきっかけにアメリカの桜の名所となっています。 およそ3800本の桜が毎年満開になり,川のほとりは桜色に染まります。
 お返しに,1915年アメリカから60本のハナミズキの木が送られてきました。白色が40本,赤色が20本だったそうです。
 雲雀丘の桜も終わり,新緑がまぶしく感じられるようになりました。低学年下足室に向かう右側に,ハナミズキの木があり,ちょうど花が見頃となりました。春の初めに咲く桜の花は,下向きに咲きますが,桜が終わり春真っ盛りに咲くハナミズキの花は,「空を押し上げて手を伸ばす」 ように上へと咲いているのが特徴です。桜の花とハナミズキの花の咲き方が,日本人とアメリカ人の歴史や国民性を象徴しているのではないかと私は感じています。