心まにまに

ドラえも~ん!

「ドラえもんの道具『タケコプター』の、もう一つの名前は何でしょう?」

 

と、4年星組の朝の会で、日直さんがクイズを出していました。

この答えは「ヘリトンボ」。

コミックの中で「タケコプター」は「ヘリトンボ」の名前でも登場するのです。

朝の会の話題になるほど、ドラえもんは子どもたちの人気者です。

 

 

随分と前に、ドラえもんの作者、藤子F不二雄さんのインタビュー記事を読みました。その中で

 

「『ドラえもん』を通して、子どもたちに伝えたいことは?」

 

という質問への、藤子F不二雄さんの答えが印象に残りました。

 

「のび太は困ったことがあるとドラえもんを頼る。便利な道具で万事解決と思ったら、最後はやはり困ったままで終わる。楽をしたり、何かに頼りすぎたりすると、結局は自分が困るんだということを伝えたい…。」


もっと明るく、前向きな何かを伝えたいのかと思いましたが、

答えが『戒め』のようで、意外でした。

 

ドラえもんの未来の道具、「暗記パン」をご存知ですか?

テスト前日、暗記することが多くて困っているのび太に、ドラえもんが出したのが「暗記パン」。

これを本やノートに押しつけ、字を写しとって食べると、それが全て頭に入るのです。

のび太はせっせとノートをパンに写しては食べます。

結局、食べ過ぎてお腹をこわし、食べたものはすべて…。

頭には何も残らず、朝から真面目に勉強しなおすという結末でした。

 


たしかに、このお話はインタビューの答えの通りですね。

同じように、のび太が困って終わるパターンのお話はたくさんあるのです。

未来の道具が素敵なものとして終わることは、多くありません。

 

 

ドラえもんの道具は、「あったらいいな」と想像で終わらせるのがいいようです。

楽しいことも、そうでないことも、全て受け入れて生きていくことが大切なのでしょう。

そして、そういう人に明るい未来が待っているのでしょう。