心まにまに

折り目、正しく…

「先生は、折り紙で何を折ることができる?」

2年生の男の子が、少し上からの目線で尋ねてきました。

どうやら、彼は折り紙にはまっているようです。

そして、レパートリーがどんどん増えているようなのです。

 

私も負けじと数少ないレパートリーを答えましたが、

「それ、ぜんぶ、作ることができるよ。」

と、一蹴されてしまいました。

 

できることが増えると嬉しい。彼の気持ちが、とてもよく分かります。

巧緻性(こうちせい)という言葉があります。

手先や指先(手指)を上手に使う力のことを言います。

まさに、折り紙は巧緻性を育むにはもってこいの遊びです。

 

最近は、折り紙を『たたみ紙』にする子が見られます。

紙を曲げたあと、手のひらで「押さえて」折り目をつけるのです。

指先を使い、しっかりと折り目をつけないといけませんね。

折り進めるたびに紙のズレが出てきますから。

 

まぁ、そういう失敗も経験として…、

 

紙の角と角をあわせる、折り目を指先でつけるといった巧緻性を、

楽しみながら身に付けていってほしいものです。

今度、2年生の男の子に、折り紙を教えてもおらうと考えています。

私の場合は巧緻性を育むのではなく…、

回転の鈍くなった脳みそを刺激するためです。