心まにまに

雑談

朝の会を覗くと、日直さんがお話をしているところを見かけます。

お出かけをしたこと、ペットのこと、

習いごとのこと、おうちでの出来事と内容は様々で、

話し終わると、友だちからの質問に答えます。

どのクラスも、概ねそのような流れですね。

 


昨日、『声に出して読みたい日本語』『大人の語彙力』の著者であり、

テレビでもおなじみの齋藤孝先生の講演を学園講堂でお聞きしました。

その中で、「雑談力の大切さ」を説いていらっしゃいました。

以下、齋藤先生の言葉です。

 

「雑談力をつけることは、強く生き抜く力を身につけることそのもの。

 そして、自分が強く生き抜くための力でありながら、同時に周りの人々を生かす力にもなる。

 話すことで人は救われ、聞いてもらうことで人は癒やされる…」

 

雑談は場の空気を作る、ともおっしゃっていました。

 

教師も、クラスの子どもとの何気ない雑談が大切だと思うことがあります。

雑談から相手の人柄や、興味のあることなどがよく分かりますし、

上下関係のない対等の会話で心の距離がぐんと近くなります。

ただ、子どもたちと雑談をしたいな…と思っても、

学校の生活は「時間」と「学び」に追われ、なかなかできません。

それなら、朝の会の日直のお話を雑談で行うのはどうでしょう?

いつもの、形式張った日直のお話をやめて。

 

たとえば、日直が「昨日の晩ごはんはカレーだったよ。」とつぶやく。

それを受けて

「あ、うちもカレーやったわ。豚肉の。」

「え~、カレーといったら牛肉でしょ?」

「東京では豚肉を使うらしいで。」

「うちは両方あるなぁ。そう、シーフードも。」

「ルーがこってりしてるのと、さらっとしてるの、どっちがいい?」

「さらっとしてるルーを、冷やごはんにかけるのが好き。」

「なんで冷やごはんなの!?」…

 

このような他愛ない雑談をすることで、お互いの仲が深まりそうです。

なんでも言いあえる雰囲気ができそうです。

クラス全体は人数が多ければ、小グループを作ってもかまわないですね。

 

どこのクラスでもいいので、やってみてほしいなあ。