心まにまに
2021/07/06
シャボン玉
1年生が生活科の学習で
『シャボン玉あそび』に取り組んでいました。
ベル広場から歓声が聞こえるので
私も一緒に楽しませてもらいました。
15・6年前、低学年を担任しているときに、
私は体外的な研修会で生活科の授業を行いました。
そのときの題材が『シャボン玉あそび』でした。
授業に向けて、シャボン玉を研究しました。
まずは、シャボン液を作るところから。
シャボン液は、洗剤と水を混ぜるのが基本ですが、
そこに洗濯のりを入れると割れにくくなります。
でも、入れすぎるとシャボン玉が重くなり、
空高く舞いません。
洗剤も多く入れると界面活性力で割れにくくなりますが、
やはり重くなります。
また、誤飲を考えると洗剤は入れすぎないほうがいい…。
試行錯誤と実験をくり返し、たどりついた比率は、
洗剤:洗濯のり:水 = 1:3:6
これがベスト。
洗濯のりの代わりに、砂糖で粘り気を出す手もあります。
細かく言えば、洗剤の中の界面活性剤の量も多めが良し。
…というような話は、1年生の子どもたちにはしていません。
こんな話を聞いても楽しくありませんし、
生活科は活動から学ぶ教科、まずはシャボン玉を飛ばさないと!
子どもたちに自由に遊んでもらいました。
ところで、
シャボン玉はどこから割れるかご存知ですか?
答えは、『玉のてっぺん』です。
シャボン玉は、膜の液が重力で下がってきます。
シャボン玉の下に液が集まってきて
てっぺん部分の膜がどんどん薄くなり…、
「こわれて、消えた」となるのですよ。
このことは、子どもたちにも話しました。
シャボン玉は生まれたばかりは虹色ですが、
そのうち黄色っぽくなり、
最後は無色透明になります。
無色透明は、シャボン液が玉の下に下がりきった証拠。
そのあと、すぐに割れてしまいます。
そんな色の変化にも注目させると、
理科的な目が養えるのです。