心まにまに

シャボン玉

1年生が生活科の学習で

『シャボン玉あそび』に取り組んでいました。

ベル広場から歓声が聞こえるので

私も一緒に楽しませてもらいました。

 


15・6年前、低学年を担任しているときに、

私は体外的な研修会で生活科の授業を行いました。

そのときの題材が『シャボン玉あそび』でした。

 

授業に向けて、シャボン玉を研究しました。

まずは、シャボン液を作るところから。

シャボン液は、洗剤と水を混ぜるのが基本ですが、

そこに洗濯のりを入れると割れにくくなります。

でも、入れすぎるとシャボン玉が重くなり、

空高く舞いません。

洗剤も多く入れると界面活性力で割れにくくなりますが、

やはり重くなります。

また、誤飲を考えると洗剤は入れすぎないほうがいい…。

 

試行錯誤と実験をくり返し、たどりついた比率は、

洗剤:洗濯のり:水 = 1:3:6

これがベスト。

洗濯のりの代わりに、砂糖で粘り気を出す手もあります。

細かく言えば、洗剤の中の界面活性剤の量も多めが良し。

 

 

…というような話は、1年生の子どもたちにはしていません。

こんな話を聞いても楽しくありませんし、

生活科は活動から学ぶ教科、まずはシャボン玉を飛ばさないと!

子どもたちに自由に遊んでもらいました。

ところで、

シャボン玉はどこから割れるかご存知ですか?

 

答えは、『玉のてっぺん』です。

シャボン玉は、膜の液が重力で下がってきます。

シャボン玉の下に液が集まってきて

てっぺん部分の膜がどんどん薄くなり…、

「こわれて、消えた」となるのですよ。

このことは、子どもたちにも話しました。

 

シャボン玉は生まれたばかりは虹色ですが、

そのうち黄色っぽくなり、

最後は無色透明になります。

無色透明は、シャボン液が玉の下に下がりきった証拠。

そのあと、すぐに割れてしまいます。

 

そんな色の変化にも注目させると、

理科的な目が養えるのです。