心まにまに

目線の高さをそろえると…

子どもと目線の高さをそろえる。

 

この場合の高さというのは、

物理的な高さのことです。

 

塾が忙しくて、一人で夕食をとる子がいます。

そんなとき、

食卓の向かいにお母さんが座って

目線を近づけるだけで、子どもは安心します。

普段は言いにくいことが

ポロリと出るかもしれませんね。

 

ソファーに並んで座ってテレビを見たり、

一緒に床にゴロンと寝ころがったり、

お父さんやお母さんと目線をそろえることは、

子どもにとっては、

なかなかに心地良いものなのです。

 

 

子どもを叱るとき、大人は目線を高くします。

子どもの前に仁王立ち、腰に手を当て、

声のボリュームもいつもより大きめ…。

でも、子どもが何か言いたいことがあるときは、

「上から目線」は逆効果かもしれませんよ。

 

学校でも、そのような場面があります。

子どもを指導をしていて

「この子は納得していない」と感じたときは、

静かな場所で、並んでベンチに腰掛けます。

教師が子どもの目線に合わせると、

心のうちを少しずつ話しはじめることがあります。

 

小さな1年生は、しゃがんで目線を合わせると、

とめどなく話しはじめます。

よく、それだけ喋りたいことがあるな…と

感心するほど。

 

そろそろ話を切りあげたいときは、

「じゃあ、またね!」

と立ち上がり、目線を違えます。

 

たいていは、それで

「じゃあね」

となるのですが、たまに話したりない子が、

「ねぇ、ねぇ…」

と、まとわりついてきます。

そんなときは…、

 

走って逃げます。

待ちません!(笑)