心まにまに

あかんもんは、あかん

「あかんもんは、あかん!」

 

「ダメと言ったら、ダメ!」のことですね。

子どもの頃、買ってほしいものがあって

駄々をこねたときに母から言われました。

 

たいてい、その前には

「すぐに飽きるでしょ」

「前にも同じものを買ったでしょ」

という言葉があり、最後の最後に

「あかんもんは、あかん!」

となるのです。

これを聞くと「ほんまに、あかんわ…」と、

あきらめたものでした。

 

今のお母さん方は、

あまり口にしないセリフですね。

 

「ダメと言ったらダメではなくて、なぜダメなのかを

お子さんが納得するように話してあげましょう」

と育児書には書かれています。

「我慢」させるのではなく「理解」させるのだと。

たしかに、頭ごなしに大人が押さえつけることは、

ネグレクトとなる場合もあります。

 

ひと昔前と比べ、家族の姿や子どもを取り巻く環境は

大きく変わりました。

その中で、子どもへの接し方が変わることも当然です。

 

私も親となったときには、

「あかんもんは、あかん!」

と我が子に言うのだろうと思っていたら…、

意外と言う機会がなかったのです。

私も、今の親の一人だということでしょうか。

 

母には言われっぱなしで、自分は言う機会がなく…、

なんだか、損をした気分です。