心まにまに
2021/12/02
冬も あけぼの
この時期、朝早めに出勤したときの、
3年生の教室から臨む東の空です。
ベル広場のメタセコイヤ越しの空に
うすい橙色(だいだいいろ)が
地平線から広がっていきます。
上空の藍色との対比が美しく、
おもわず見入ってしまいます。
この時期の早朝の楽しみです。
空気が澄んでいるので、
奈良との県境、生駒山もはっきりと見えます。
(写真の色の再現力が今ひとつですが‥、
実際は、もっときれいなのですよ。)
この、日の出と共に広がるうすい橙色を
「曙色(あけぼのいろ)」と言います。
日本では昔から万人に好まれ、
女性の着物の染色にも使われる色です。
夜明けの空の「曙色」と対比する、
夕暮れの空の色を何と言うでしょうか。
そう、「茜色(あかねいろ)」ですね。
日本人は、わずかな色の違いに敏感で、
その一つ一つの色に、木の実や花などの
自然の中に見られるものから
名前をつけて親しんできました。
いろいろな色の名前や、その語源が分かると
心が豊かになります。
2020オリンピック、パラリンピックでの
日本選手団のユニフォームの色、
あの赤色は「サンライズレッド」といって、
朝日が昇る力強さを表しているそうですよ。
同じ朝日でも、曙色とは少し違いますね。