この時期、朝早めに出勤したときの、
3年生の教室から臨む東の空です。

ベル広場のメタセコイヤ越しの空に
うすい橙色(だいだいいろ)が
地平線から広がっていきます。
上空の藍色との対比が美しく、
おもわず見入ってしまいます。
この時期の早朝の楽しみです。

空気が澄んでいるので、
奈良との県境、生駒山もはっきりと見えます。
(写真の色の再現力が今ひとつですが‥、
実際は、もっときれいなのですよ。)
この、日の出と共に広がるうすい橙色を
「曙色(あけぼのいろ)」と言います。
日本では昔から万人に好まれ、
女性の着物の染色にも使われる色です。
夜明けの空の「曙色」と対比する、
夕暮れの空の色を何と言うでしょうか。
そう、「茜色(あかねいろ)」ですね。
日本人は、わずかな色の違いに敏感で、
その一つ一つの色に、木の実や花などの
自然の中に見られるものから
名前をつけて親しんできました。
いろいろな色の名前や、その語源が分かると
心が豊かになります。
2020オリンピック、パラリンピックでの
日本選手団のユニフォームの色、

あの赤色は「サンライズレッド」といって、
朝日が昇る力強さを表しているそうですよ。
同じ朝日でも、曙色とは少し違いますね。
