心まにまに

キーカラカラ、キークルクル‥

1年生の国語の教科書に、

『たぬきの糸車』という物語があります。

 

糸車をご存知ですか?

糸車を使ったことがありますか?

私は何度も『たぬきの糸車』を指導しながら、

糸車を使ったことがありませんでした。

 

ちょうど1年前のこと。

1年生の担任が国語の授業の一環として、

糸車体験を企画しました。

「歴史民俗資料館の方を

 学校にお招きして、

 1年生を対象に

 糸車を体験させていただく」

という、なんとも素敵な企画です。

 

そして、年末の休日に担任4人が、

資料館での事前の打ち合わせがてら

糸車体験をさせてもらうというので、

私も飛び入りで参加させてもらいました。

滅多に出来ない体験ですからね。

行き先は、池田市立歴史民俗資料館です。

 

さっそくですが、これが綿花です。

綿を集めて、金ブラシのようなもので

柔らかくほぐしていきます。

柔らかくなった綿を、

手のひらに入るほどの大きさにします。

左手の中の綿を少しずつ送り出しながら

右手で糸車のハンドルをキーコ、キーコと回し、

赤い矢印の心棒に糸を巻いていく‥

 

のですが、

言葉で言うほど簡単ではありませんよ、

むずかしい!

 

左手の親指、人差し指、中指の指先を合わせて、

その中心から綿を送り出すのですが、

一朝一夕にはいきません。

指導してくださる学芸員さんの指先からは

魔法のようにスルスルと綿が繰り出されますが。

 

1年生に指導ができるように!

と、一生懸命に糸車を操る先生たち。

 

繰り返していると

コツがつかめてきたようですよ。

なんでも体験してみるものですね。

 

『たぬきの糸車』の世界に近づいた‥、

そんな気がしました。