心まにまに
2021/12/08
「同感」と「共感」
「同感」と「共感」。
文字だけを見ると似た言葉ですが、
それの意味するところは大きく違います。
「ハナコちゃんと遊ぶ約束をしてたのに、
今日はタロウくんと遊ぶって言われて‥」
子どもがこのようにうったえてきました。
そのとき、どう応じるか。
「あぁ、そういうことってあるね。
先生も子どもの頃に
そんな経験があったんだよ。」
というのは、同感。
「あぁ、約束をすっぽかされて
哀しかったんだね。
一緒に遊びたかったんだな。」
というのは、共感。
同感は自分の感情が主になり、
自分の気持ちを伝えること。
共感は相手の感情が主になり、
相手の気持ちを自分が代弁すること。
学校でも、ご家庭でも、
子どもはいろいろなうったえをします。
そのとき、子どもが望むのは「共感」、
感情を察して代弁するだけで、
子どもは意外とホッとするのです。
子どもに限りませんよね。
大人であっても
人に話を聞いてほしいときに望むのは、
先ずは「共感」でしょう。
ときどき、相手の話に
「あぁ~、わかる、わかる!
でも、気にしなくていいと思うよ。」
のように返す人がいますが、
‥これは共感の欠片もありませんね。
こういう人には、今後、
話を聞いてもらおうとは思いません。
そして、得てして
こういう物言いをするのは、
女性よりも男性が多いとか。
‥気を付けます。