心まにまに

「同感」と「共感」

「同感」「共感」

文字だけを見ると似た言葉ですが、

それの意味するところは大きく違います。

 

「ハナコちゃんと遊ぶ約束をしてたのに、

 今日はタロウくんと遊ぶって言われて‥」

 

子どもがこのようにうったえてきました。

そのとき、どう応じるか。

 

「あぁ、そういうことってあるね。

 先生も子どもの頃に

 そんな経験があったんだよ。」

というのは、同感

 

「あぁ、約束をすっぽかされて

 哀しかったんだね。

 一緒に遊びたかったんだな。」

というのは、共感

 

同感は自分の感情が主になり、

自分の気持ちを伝えること。

共感は相手の感情が主になり、

相手の気持ちを自分が代弁すること。


学校でも、ご家庭でも、

子どもはいろいろなうったえをします。

そのとき、子どもが望むのは「共感」、 

感情を察して代弁するだけで、

子どもは意外とホッとするのです。

 

子どもに限りませんよね。

大人であっても

人に話を聞いてほしいときに望むのは、

先ずは「共感」でしょう。

 

ときどき、相手の話に

「あぁ~、わかる、わかる!

 でも、気にしなくていいと思うよ。」

のように返す人がいますが、

‥これは共感の欠片もありませんね。

こういう人には、今後、

話を聞いてもらおうとは思いません。

 

そして、得てして

こういう物言いをするのは、

女性よりも男性が多いとか。

 

‥気を付けます。