心まにまに

飛行機をあげる?

コロナ禍前は、毎週月曜日の朝、

全校児童が運動場に整列して、

『全校朝会』を行っていました。

司会役の児童会役員の

「校旗を揚げます。まわれ右!」

という号令がかかると

全校児童は体を校旗掲揚台に向け、

週番がゆつくりと揚げる校旗を

黙って見つめるのです。

校旗が揚がりきると、再び

「まわれ右!」

と号令がかかり、前に向き直ります。

 

以前、高学年の女の子が、

こんなことを告白しました。

 

「全校朝会での号令

 『校旗を上げます、まわれ右』

 を、じつは、けっこう長いあいだ

 『飛行機を上げます、まわれ右』

 と思っていたんです。」

 

「飛行機は上がらんでしょう!」

と言うと、

「いえいえ、まわれ右をしたら、

 校旗が揚がるのと同じタイミングで、

 伊丹空港から飛び立った飛行機が

 上昇する姿が見えるんですよ!」

 

たしかに、その時間帯は

伊丹空港から朝の便が

たくさん離陸しています。

 

みんなが校旗に注目しているあいだ、

この子はジーッ…と

飛行機を見つめていたのかと思うと、

おかしくなりました。

 

 

さて、今日は『民間航空記念日』。

1951年10月25日に、

日本で民間航空機が就航した日です。

 

1951年といえば、

雲雀丘学園創立の翌年ですね。

当時の子どもたちなら、

空に飛行機が飛ぶ姿を見つけたら

歓声をあげたに違いありません。

もちろん、

校旗より飛行機を

ジーッ…と見ていたでしょうね。