心まにまに

「ひらがな」と「カタカナ」

問題、

下の漢字を何と読むでしょう?

「安 以 宇 衣 於」

 

遠い昔、日本では

中国から伝わった漢字を元にして

「音」を表す文字を作りました。

それが「ひらがな」です。

「漢字をひらいた(簡略化した)仮名」

だから、ひらがな。

 

「安」は「あ」、「以」は「い」、

「宇」は「う」、「衣」は「え」、

「於」は「お」の元の漢字です。

それぞれのひらがなは

元の漢字と形がよく似ていますね。

これで、誰が読んでも

「あ、い、う、え、お」

と発音する文字ができたのです。

もちろん、全てのひらがなには、

元になった漢字があります。

 

では、下の漢字は何と読むでしょう?

「阿 伊 宇 江 於」

 

遠い昔、お坊さんは

漢字ばかりのお経を読むことに

たいへん苦労しました。

そこで、漢字を元にした

「音」を表す文字を作りました。

それが「カタカナ」です。

「漢字の片側(一部)を使った仮名文字」

だから,カタカナ。

 

「阿」の左部分から「ア」、

「伊」の左部分から「イ」、

「宇」の冠部分から「ウ」、

「江」の右部分から「エ」、

「於」の左部分から「オ」。

お経の中の難しい漢字の横に

発音の仕方として書いたそうです。

今でも漢字の読み方(フリガナ)に

カタカナが使われるのは、

この名残かもしれませんね。

 

さて、

1年生は「カタカナ」の学習が

すべて終わったようです。

あるクラスのおたよりに、

『シ』と『ツ』の書き間違いが多いと

書いてありました。

カタカナは、ひらがなよりも

書く機会が少ないので、

年生になっても

『シ』と『ツ』を間違える人がいます。

 


『シ』は『し』、『ツ』は『つ』、

この二つのカタカナは、

漢字よりもひらがなを元に

形を覚えたほうがいいですね。