心まにまに

のめり込め!   

朝、1年生の廊下を歩いていると、

「ちょっと、こっちへきて」

と、1人の男の子に教室に連れ込まれ、

「はい、ここにすわって」

と彼の隣に座らされ、

「これ、みて」

図鑑を広げ、

彼の「鉄道の授業」を

受けさせられる羽目となりました(笑)。

 

鉄道が大好きな彼は、

1年生とは思えないほどの

知識を持っています。

人に伝えたいことが、

彼の中にはいっぱいあるようです。

 

自分の好きなことを追求する、

のめり込む経験は、

とても大切です。

 

自ら子ども図書館で図鑑を借りたり、

それを読み込んだり、

絵に描いて表現したり、

誰かにその楽しさを伝えたり、

覚えたり、考えたり…。

自分の興味がきっかけとなる

そのような一つ一つの経験が、

自ら学びに向かう力の礎となり、

「非認知能力」を育てるのです。

 

とかく、親としては

「もっと勉強に繋がることに

 関心を持ってほしいのに…」

「そんな時間があったら、

 漢字の一つでも覚えれば…」

と思ってしまいがちですよね。

 

そう思うのであればこそ、

何か一つにのめり込む経験を

大切にしてあげてください。

のめり込める子は、

勉強することの楽しさや大切さを

言葉では説明できなくても、

感覚で理解しています。

自然と教科学習にも

目を向けていくものです。