心まにまに

運動会の、ウラの話

放課後、3年生の先生たちが

教員室にいないと思ったら、

「教室でダンスの練習をしてました!」

と、戻ってきました。

「ダンスの練習」というのは、

「運動会の団体演技の

 打ち合わせ」のことです。

そういう時期になりましたね。


学年の団体演技を中心となって

指導する先生は、

曲と振り付けを考えて

他の担任の先生と確認をします。

そして、

「ここは隊形を変えたほうが…」

「こんな動きを入れたらどう?」

といった修正が加えられ、

より良いものに仕上がっていきます。

 

ところがですね…、

 

指導する振り付けが頭に入っていても、

お手本として自分ができるのか?

という、担任、個々の問題が

出ててくるのです。

「そんなに高く足を上げられない…」

とかね。

 

そんなわけで、

運動会の団体演技のメイン指導は、

たいてい若い先生が担うのです。

 

では、年老い…もとい、

若くない先生はどうかといえば、

「入場!」「退場!」といった

号令がメインの走競技の担当に

なることが多いのです。

 

そういう『意地悪な目』の

運動会の楽しみ方があります。

 

団体演技は、毎年、

一から考えるものですから、

中心となって指導する先生は

思い入れが強くなります。

子どもたちが一生懸命に取り組む姿に

感極まり、こっそりと涙をふく…、

そんな先生も少なくはありません。

 

そういう『やさしい目』の

運動会の楽しみ方もあります。