心まにまに
2023/11/08
ミノムシのこと
「ミノムシ」のことを調べました。
木の枝にぶら下がるミノムシは、
「オオミノガ」という蛾の幼虫です。
この蛾のオスには口がありません。
幼虫の間に食べたものを
エネルギーに変えて、
メスを探して飛び回ります。
メスは簔(みの)の中で、
羽も足も持たない状態で
オスが見つけるのを待ちます。
オスとメスが巡り会うと交尾をして、
メスは簔の中で卵を産みます。
卵からふ化した幼虫は簔から出て、
木の葉を食べて成長し、
各々で、簔を作って冬を越します。
ところが、
最近はオオミノガヤドリバエという
外来種のハエがミノムシに寄生して、
その数を減らしているそうです。
県によっては、ミノムシは
絶滅危惧種に指定されています。
最近、ミノムシを見ないな…
と思い、調べたところ
以上のようなことが分かりました。
知らないことが、いっぱいでした。
ミノムシは、俳句では秋の季語、
また、『枕草子』にも登場するほど
日本では一般的な虫ですが、
… 一般的な虫だったのですが、
今の子どもたちは
見ることがなくなるのでしょうか。
こんなふうに、気づかないうちに
見かけなくなる生き物は
たくさんいるのでしょうね。