心まにまに

「ごめんね」「いいよ」で、いいの?

「○○さんがイヤなことをしてくる…」

学校で子どもからよく聞く言葉。

そして、その後の

「ごめんね」「いいよ」

これも、よく聞く子どものやりとり。

それで一件落着…

と、してはいけないときもあります。

 

教師はイヤなことをした側への指導に

つい、気をとられがちですが、

「ごめんね」のあとの、

イヤなことをされた側の表情に

気を留めないといけません。

イヤなことが長く続いていたのなら、

「ごめんね」のひとことで

今までの心のモヤモヤが

すぐに晴れないときもあるからです。

 

ですから、「ごめんね」のあとに、

イヤなことをされた側に、私は伝えます。

 

「本当にスッキリしたのなら

 『いいよ』でいいけれど、

 すぐに『いいよ』と言えないなら、

 無理に言わなくてもいいよ」。

 

「いいよ」

と、言う子がいます。

それなら、そこで一件落着。

 

「すぐに、いいよとは言えない…」

と、ためらう子もいます。

そんなときは、イヤなことをした側に、

「どうして、すぐに

 いいよといってもらえないのか、

 自分でよく考えてごらん」

とだけ言って、あとは放っておきます。

自分のしたこと、言ったことを

相手の気持ちも含めて省みる、

それが大切です。

 

そんな二人は、

しばらくは疎遠に過ごしていますが、

たいてい、数日も経過すれば

一緒に遊びはじめます。

 

二人の顔が晴ればれとしていたら

そこで、一件落着となります。