心を亡くす

今週の火曜日、1年星組の子たちと

外回りの落ち葉掃除をしました。

箒で落ち葉を集めていると、

一人の女の子が

「葉っぱをはいていると、

 パリパリって音がしておもしろい。」

と、呟きました。

あらためて、よく聴くと…、

たしかに楽しい音がします。

 

掃除をしていた私は

「はやくきれいに掃いてしまおう…」

と、忙しく箒を動かしていましたが、

1年生はいろいろなことに気づき、

そして、それを楽しみながら

掃除をしていたのですね。

 

じつは、

その前日、こんなことがありました。

 

4年生の国語の授業をのぞくと、

「忄」りっしんべんの漢字

学習していました。

そばにいた男の子に尋ねました。

「りっしんべんの元になった漢字は

 何かわかる?」

「『小』かな?」

「『心』が変化したのがりっしんべん。

 だから、『忙しい』という漢字は

 『心を亡くす』と書くの。

 心を亡くしてしまうほど忙しい…」

「へえ~」

 

そんな話をしていたのです。

 

まさに、落ち葉掃除をしていた私は、

心を亡くしていました。

楽しいことにも、気づかなかった。

 

子どもに我に返されることが、

よくあります。

 

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