心まにまに

子どもなりの、思うところ

お友だちには優しくしようね」

「みんなと仲良く遊ぼうね」

 

どのお母さんも、

このようにお子さんに仰るでしょう。

幼い子ほどお母さんの言葉に従順で、

「一緒に遊ぼう!」

と、お友だちに声をかけています。

 

やがて、自我が芽生えはじめると、

「お母さんが言うから」

ではなく

「自分はどうしたいか」

で、子どもは動くようになります。

 

「お友だちに優しくと言われても、

 あの子、意地悪をするし…」

「みんなと遊ぶんじゃなくて、

 今は一人で本を読みたい気分…」

 

お母さんの言葉と自分の感情の間で

揺れ動く時期が必ずあります。

その時期に、

お母さんの教えを強いると

子どもにはストレスが生じます。

 

よくある例として、下校時に

「○○さんが一緒に帰ってくれない」

というもの。

いつも一緒に帰っている友だちが、

「今日は一緒に帰れない」

という日があっても仕方ないこと。

用事という理由だけでなく、

そのときの気分…という理由でも。

「一緒に帰ってあげなさい」

という安易な言葉は、

言われた子にはストレスとなります。

 

子どもの心の成長は

個人差が大きいものです。

そのため、このような

気持ちのすれ違いがよく起こります。

 

わが子の成長、わが子の意志を、

また、よその子の成長や

よその子の意志も大切にして、

わが子への言葉掛けをお願いします。