心まにまに
2024/06/24
苦労が多い、米づくり
農林水産省は2021年に
「2050年までに、
○化学農薬の使用量を50%減らす
○化学肥料は30%減らす」
などの目標を掲げました。
さて、本校の3年生が手植えをした
『ひばりの里』のイネは、
農薬や化学肥料を使用しないで
育てています。
1年目は収穫を直前にして、
なんと一日で、スズメに
きれいに喰われてしまいました。
その悔しさから、
翌年は防鳥ネットで田を覆い
スズメ対策を施しましたが、
アゾラという浮遊植物が水田を覆い、
イネの生長に影響を与えました。
そのまた翌年はカメムシが大量発生、
若い米の汁を吸い尽くしました。
そして、今年は
イネミズゾウムシが大量発生し、
イネの葉を喰う…
と、毎年なんらかの問題が起こります。
加えて、水量不足や調整の難しさは
毎年の課題です。
このような状況を通して、
子どもたちが農作物を育てる際の
苦労や工夫を、
また、食の安全を考える機会に
なればと思います。
何ごともなく、
平穏な米の収穫を願っていますが、
…今となっては、
何の苦労もなく収穫できると
逆に、不安になるかもしれません(笑)。