心まにまに

すごい! さすが!

「打ち上げ花火が、すごかったです」

「大谷選手は、さすがだと思います」

 

「すごい」と「さすが」は、

普段から子どもたちが

よくつかう言葉です。

尋常ではなく素晴らしい…と

言いたいことは分かりますが、

人に思いを伝えるスピーチでは、

多用してはいけない言葉ですね。

 

「打ち上げ花火が何色にも変化して、

 きれいでした」

「大谷選手の打球のスピードに

 驚きました」

 

というように、

「すごい」「さすが」を詳しく、

あなたならではの言葉で聞きたい、

そう思うことがあります。

 

 

もう一つ、「やばい」という言葉。

子どもどうしの会話の中で

耳にすることが多いですね。

 

「あのアーティストの歌は、

 やばいよね!」

 

この「やばい」は、

「歌が上手」という意味なのか

「聞けたものではない」

という意味なのか、

迷うことがあります。

子どもたちは、話す人の表情や

雰囲気で汲み取るようですが…。

 

日本語は他の言語と比べると、

表現のバリエーションが豊富だと

言われます。

その、いろいろな表現を理解し

自分でもつかえるようになれば、

その人の『人格』の一つとなります。

子どもたちには、学年に合わせて

いろいろな表現に慣れてほしいと

思います。

 

「やばい」のひと言で

済ましてばかりでは、やばいのです。

あ、この「やばい」は、もちろん

「よろしくない」という意味ですよ。