心まにまに

タイムカプセルの開封

宝塚市では、平成6年8月4日、

平和の尊さを啓発し

永遠の平和社会を築くことを願って、

市民の皆様等の寄付を募り、

市立手塚治虫記念館前に

平和モニュメント「火の鳥」を

建設しました。

この台座部分にはタイムカプセルが

設置されており、市民の皆様からの

メッセージ(423通)や

学校、団体からのメッセージなどが

収納されています。

当時の市長からの引き渡し書に基づき

30年後の本年2024年に

タイムカプセルを開封し、

メッセージ等をお返しします。

(以上、宝塚市ホームページより抜粋)

 

このタイムカプセルには、

本校児童の作文も収納されています。

8月20日に開封セレモニーが行われ

本校の教員が参加しました。

 

30年前の6年生児童が書いた

作文の一部をご紹介します。

 

毎年、夏休みに学校の行事で、

三年生は林間学舎、

四年生は山の学舎、

五・六年生は臨海学舎があります。

特に印象に残るのは、

臨海学舎だと思います。

三泊四日で、毎日海で泳ぎます。

そして、二日目に1㎞の準遠泳、

三日目に準遠泳に合格した人達が

2㎞の遠泳を行います。

とても苦しいからこそ印象に残り、

泳ぎきった時が

とてもうれしいのだと思います。

 

臨海学舎の形は時代に合わせて

変更されましたが、

子どもたちに味わってほしい気持ちは

30年前と変わることはありませんね。

 

日本の国土は年々、

緑が減りつつあります。

ですから、この文を見る

三十年後には、

緑が増えている事を願います。

 

SDGsが社会に浸透し、

30年前に比べて、企業や個人の

環境問題への意識は高まっています。

都市部の緑化や、排ガス規制が進み、

大人だけでなく、子どもたちも

脱炭素を意識するようになりました。

ただ、「異常気象」という言葉が

頻繁に聞かれるようになったのは、

今までの数十年のツケが回ってきた…

ということでしょうか。

 

今だけではなく、

数十年先の社会の様子や

地球の姿を想像すること、

それが、タイムカプセルの願いである

永遠の平和社会に繋がるのでしょう。