心まにまに

平均すると、いい一日

一日の約三分の一を

学校で過ごす子どもたち。

そのほとんどを教室で、

友だちと生活を共にしています。

 

当然、友だちの言動に

笑うことも、腹立つことも、

嬉しくなることも、

困ってしまうことも、

どれもあって当たり前です。

 

さて、

 

お母さまは、

毎日、わが子が学校から

無事に帰ってくることを願います。

この「無事」は「生きて帰る」という

大きな意味。

無事に帰ってきたことを

「おかえりなさい」の言葉で、

迎えてあげてください。

 

ところが、「無事に」を

「友だちと仲良くして、

 困ったことが起きない」

という意味でとらえていらっしゃる

お母さまもみられます。

でも、それは無理ですね。

 

はじめに申した通り、

いろいろな感情が生まれる場所が

教室です。

友だちと言い合いになって

凹むこともあって当たりまえ。

でも、その友だちに遊びに誘われて

一緒に楽しく遊んで帰り、

「平均したら、いい一日だったな」

と言えれば、

それで良いのではないでしょうか。

 

いろいろな感情が生まれるけれど

自分で折り合いをつけて

前向きに生きるための鍛錬の場、

それが教室です。

 

お母さまが

お子さまの感情の負の部分に

神経質になりすぎると、

前向きに生きていくお子さまの足を

引っ張ることになります。

お子さまの成長を願うのなら

絶対にしてはいけないことですよ。