心まにまに
2025/07/09

指示するならば…
子どもに指示をするなら、
まずは自分がやって見せること。
これは教師として大切な心がけです。
私の場合、「掃除」がそうでした。
「掃除は時間をかけない。
できるだけ黙って、
短い時間で済ませる」
と、クラスで説いていました。
でも、言うだけでは
全員に徹底させることはできません。
先ずは、教師がお手本を示すこと。
黙って、掃除に取り組むと
本来の掃除終了の時刻より
早く終えることになります。
「まだ掃除の時間が
終わってないけど、いいの?」
と尋ねる子がいましたが、
はい、いいのです。
それを当たり前にして、
その分、終礼に時間をかけました。
やって見せるのは、
教師に限りません。
休み時間に教室の本棚を
整頓する子がいます。
黒板消しを
きれいにする子がいます。
善い行いに対して
みんなの前で感謝を伝えると、
必ず、それを手伝おうとする子が
出てきます。
お手本を示すことは、
その行動を具体化すること。
具体化されたものがあって、
それが「いい」と思えば
子どもは自然と取り組むのです。