心まにまに

指示するならば…

子どもに指示をするなら、

まずは自分がやって見せること。

これは教師として大切な心がけです。

 

私の場合、「掃除」がそうでした。

「掃除は時間をかけない。

 できるだけ黙って、

 短い時間で済ませる」

と、クラスで説いていました。

 

でも、言うだけでは

全員に徹底させることはできません。

先ずは、教師がお手本を示すこと。

黙って、掃除に取り組むと

本来の掃除終了の時刻より

早く終えることになります。

「まだ掃除の時間が

 終わってないけど、いいの?」

と尋ねる子がいましたが、

はい、いいのです。

それを当たり前にして、

その分、終礼に時間をかけました。

 

やって見せるのは、

教師に限りません。

 

休み時間に教室の本棚を

整頓する子がいます。

黒板消しを

きれいにする子がいます。

善い行いに対して

みんなの前で感謝を伝えると、

必ず、それを手伝おうとする子が

出てきます。

 

お手本を示すことは、

その行動を具体化すること。

具体化されたものがあって、

それが「いい」と思えば

子どもは自然と取り組むのです。