心まにまに

ひとりっ子を育てる

以前、本校の親子面接の際に、

『親の過保護、過干渉』について

お考えを伺ったことがあります。

 

子どもを保護、干渉することは

親としての責任の一つだけれど、

子どもの発達に合わせて

どこまで関わるか、

また、手を離したほうがよいか、

その見極めが大切だ…

そのようなお考えを

たくさんの方から伺いました。

そうですね、その見極めは難しい。

 

児童精神科医の佐々木正美氏は

著書『子育て百科』の中で

「親が陥りがち」なこととして

『過剰干渉、過剰期待』

をあげていらっしゃいます。

わが子には、こうあってほしい…

という願いを

夢中になって子どもに言い続ける、

子どもを親の自己愛の対象にする。

 

とくに、ひとりっ子は、

そのような親の過大な期待を

一人で受けなければならず、

結果、子育てが難しくなっていく。

「ひとりっ子が親の愛情を

 独り占めできるということは、

 親の期待をひとりで

 担わないといけないこと」

と仰っています。

 

本校にも、ひとりっ子は大勢います。

じょうずに子育てをされている方が

ほとんどですが、時折、

「お母さん、

 肩に力が入りすぎていませんか?」

という様子が見受けられます。

 

話は最初に戻りますが、

お子さんへのその干渉は大切なのか、

自己愛の押し付けになっていないかを

見極めましょう。

 

そして、お子さんから目を離して、

お父さん、お母さんが

『自分の時間』を持つことも

大切になさってください。