ひばりっこブログ

「心を通わせ 夢を育む小学校」へ

小学校校長  石田 成光

 雲雀丘学園小学校平成29年度の教育活動がスタートいたしました。今年度も,本校児童にとって最良の小学校教育ができますよう,教職員一同,力を合わせて邁進してまいります。
今年度は,73回生143名の新1年生を迎え,児童数は853名となりました。子どもたちはひとつ大きくなった学年での学習や,新しい学級での仲間との出会いに期待を膨らませていることでしょう。期待と不安で小学校生活のスタートを切る新入生も,毎日元気に笑顔で登校してほしいと思います。
 雲雀丘学園小学校では,今年度も創立の精神「孝道」に立脚し,「高く・豊かに・たくましく」との教育方針を掲げ,学力向上や体力向上,豊かな心の育成などを,地道に続けてまいります。この恒久的な教育方針に加え,年度スローガンとしては,昨年度に続き「心を通わせ 夢を育む小学校」を掲げて,新年度をスタートさせました。その上で,生活指導で本校が目指す子どもの具体像は下記のとおりです。
① 自分や他者の体と心を大切にすることができる子ども。
② 自らを律し,素直な心,感謝の気持ちを持ち,親孝行ができる子ども。
③ どんなことにも立ち向かっていこうとする,朗らかで元気な子ども。
 気持ちの良い挨拶や正しい服装,整理整頓,いじめを許さない学校風土の醸成等,人間教育の基礎となることの指導には,引き続き最優先で力を注いでまいります。また,創立記念日「親孝行の日」を中心にした創立の精神を児童の心に根付かせる指導も,発展させてまいります。
 近年,教育をめぐる環境は,早いスピードで大きく変化しています。象徴的なことは,グローバル化やICT化の進展であり,学校教育にも対応が求められています。
 そんな中で,本校でも今年度から変わるものとして英語教育があります。本校では今まで「英会話」として授業をしていましたが,今年度からは「英語」の名称で時間割にも表記して授業を行います。2年間かけて全学年の授業をネイティブスピーカーと日本人教員によるティームティーチングにしてまいりましたが,今年度は1・2年生の英語の時間を増やすことにいたしました。新たに20分間のモジュール授業を取り入れ,1年生では毎週,45分の授業を1回と20分授業を3回行います。2年生では,45分の授業を1回と20分授業を2回行います。20分英語の実施時間としては,昼のひばりタイムと5時間目をつないだ時間を作り,その前半に英語を行う場合と後半に行う場合があります。
 これにより,1・2年生は1週間のうち半分以上の日に英語に触れることになります。英語上達のキーとなることの1つが,より多くの時間英語に触れることですので,その効果を期待しています。また,45分授業は,学習したことを整理し,復習するための時間等として位置付けます。
 また,英語に親しみ海外にも視野を広げる取組みとして,小学校としては初めての海外研修を実施します。行先はニュージーランド,実施学年は5年生です。すでに募集を終えており,夏休みの後半に行ってまいります。
 また本校では,ICT教育の推進とあわせ,必要な環境整備も着々と進めてまいりました。各教室には,電子黒板として授業で使える大画面のテレビの配置も進めてまいりました。この春休みには,4年生の教室でタブレット端末が使えるよう工事を行いました。これにより,4年生以上の教室では,授業で学級の全員が端末を使える環境が整いました。今後,タブレット端末を使った授業や自己学習での利用法やその効用を確かめながら,将来的には,ある学年になれば1人が1台の端末を持つことも検討を進めてまいります。
 変わりゆく社会の中で,不易流行をも見極めながら,保護者の皆様方と力を合わせて,雲雀丘学園小学校の教育を前進させていきたいと考えています。今年度が実り多い一年間になりますよう,ご理解とご協力をお願い申し上げます。