ひばりっこブログ
2021/01/29
教務部の活動
私たち教務部の活動はいろいろありますが,簡単に言うと,通知票の記載(学籍・学習・特別活動・出欠の記録など)に関係することと,学校の時程・時間割をつくることが主な仕事です。よりよいものにするために,研究部や生活指導部など他の分掌,学年団や各委員会等と協力して活動することもあります。しかし,本年度はいつもの活動以外に,
・平成29年改訂学習指導要領(以下,新指導要領と略)の実施
・コロナ対応
が大きな活動内容になりました。まだ本年度は終わっていませんが, この1年間を振り返ってみたいと思います。
●新指導要領の実施
今回の学習指導要領の改訂は,明治の学制公布や昭和の戦後教育改革に匹敵するものだと言われています。この新指導要領について,以下の3点は今までよく報道されてきました。
・道徳教育の「特別な教科道徳」化
・外国語(英語)教育の充実
・小学校に「プログラミング的思考(プログラミング教育)」の 導入
この3点については,本校のICT教育推進委員会をはじめ,各教科部会の積極的な活動により,スタートしています。
これが強調されたその根底には,旧指導要領(平成20年改訂学習指導要領)が実施された頃から言われていた,「アクティブラーニング」「主体的・対話的で深い学び」等の考え方があります。そして,この考え方をふまえ,新指導要領では,学校教育全体・各教科・各領域を通して育む資質・能力の3つの柱が基になっています。
①生きて働く「知識・技能」の習得
(通知票の観点では「知識・技能」。以下同じ。)
②未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力」の育成
(「思考・判断・表現」)
③学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性 等」の涵養
(「主体的に学習に取り組む態度」)
前期の「各教科の評価について」をご覧いただいた通り,昨年度までとは評価の観点が変更されています。それは,この新指導要領を起因としています。
この3つの柱は,社会の在り方が劇的に変わる「Society5.0時代」 の到来や,新型コロナウイルスの感染拡大など先行き不透明な「予測困難な時代」の中にあって,そのような時代を生きていく子どもたちに必要な力であると考え,研究・整備しているICT機器を活用しながら進めています。また,現状に甘んずることなく,よりよいものにしていくため研究を続けていこうと考えています。
●コロナ対応
全国一斉の学校休校措置からもうすぐ1年が経とうとしています。当初は,とにかく情報を収集することに力を注ぎました。国や兵庫県(大阪府),宝塚市(近隣の市町村)が発信する情報を毎日確認し,新しい情報があるたびに精読しました。その中で必要なものは,学校全体で共有し,対策を考え,活動をしてきました。
「オンライン学習」「校舎内の消毒」「在宅勤務」「学期制の変更」「学校行事の可否」「分散登校・時差登校」・・・。あっという間の一年でした。
今は緊急事態宣言の中,学校は文部科学省の「学校は継続する」という基本方針のもと,「各地の感染状況に合わせて」を判断し,対策を取りながら,教育活動を進めています。「学びの継続」と「学校は安全・安心につながることができる居場所」という学校の役割を維持するために,今後も対策を続けていきたいと思います。